「VS 猫』 スキゾフレ日記
犬も猫も大好きである。でも、時々猫をからかって遊ぶ。
陽だまりで寛いでいるのを見つけると、猫に気づかれないように抜き足差し足で死角から近づき、しっぽや背中を触る。急に触ると、びっくりして「ふぎゃっ」と言ったり、飛びのく。
猫は耳が良い。高いところから落ちても、くるっと回って無事着地する能力も備えている。人の近くで暮らすようになって、野生は薄れたかもしれないが、とっくの昔に
ヒトが失ってしまったような能力をまだ持っている。やってるのはバカだが、猫に気づかれないように近づくのは、ヒトである自分の、野生への挑戦だ。もちろん、叩いたり蹴飛ばしたりなどしない。
猫の驚き具合は、人への慣れで違う。飛びのいたり、大慌てで逃げ出すのは、人に慣れていない。これらの猫は、こちらの接近に気づくと、そこで警戒し、逃げる準備をする。
人に慣れているのは、接近に気づいても、あまり逃げない。逆にすり寄ってきたりする。人への慣れ具合は、猫にタッチしてみるまでわからない。慣れた猫でも、急に触られると、少し驚く。しかし反応は猫ごとに違う。
あるマンションの前に、クロネコとトラネコが寛いでいた、いつものようにそぉ~っと、すぐ背後まで近づくのに成功した。
クロの背中に触る。慣れている猫だった。飛び上がったり「ふぎゃっ」という代わりに鳴いた。
「いゃにぁ~ん」